2021/07/01 03:35

ピクルスを作り始めてから、「もっと安心して食べられる食品にできるのではないか?」
という気がしてきました。

1本1本手作りなので、ピクルスの中身を自由に変えることができます。
「無添加のピクルスをつくりたいんだけれど」と相談してみると、

「難しいですね。むしろ消費者に対して正直ではなくなると思います」
という意外な回答が返ってきました。

その理由は、「無添加」という言葉のあいまいさ。

現状では「無添加」という言葉には法律上の定義がなく、
「野放しで、言ったもの勝ち」のため、商品広告で何とかいても罪には問われません。

そこでさまざまな「無添加」の解釈が生まれます。
例えば「添加物を入れていないから無添加でいいんじゃない?」などと思ってしまうわけです。

「例えば、一般に流通している塩などは、精製過程で添加物を入れます。
塩を販売する際に表示義務はないので、使っていないつもりでも、気づかぬ間に添加物を使っていることが多いのです。
それでも無添加と消費者に対して、言ってもいいと思いますか?
私には食品を製造するうえで、誠実な態度と思えません」

というのが、無添加ピクルスを作りたい、という相談に対する答えでした。

塩、砂糖、お酢。
そのほかには野菜やスパイスなどが入りますが、ほとんど採れたままのものを使用するだけです。

よくよく考えてみると、問題は上記の3つ。
塩、砂糖、お酢の3つで、添加物のないものを選ぶことが出来たら、無添加ピクルスを作ることができるはずです。
相談に対する回答で、しり込みしてしまいましたが、実際に手を動かしてみれば、
課題のハードルの高さは、気が遠くなるほど難しいものではないことに気が付きます。

そこで私たちは「無添加ピクルスで行こう!」という決断をしました。

どうせ作るなら、徹底的にからだにいいものを
大切な人に「贈りたい」という気持ちになるものを
安心は自分たちの手で創りだすことができることを

ピクルスの森は、そんな思いを実現したいと思っています。