2021/07/01 04:46


もともと、みやしろ森のようちえんの畑で採れた野菜で「なにか作れないか」
というのが、ピクルスづくりのきっかけでした。

耕作放棄を開墾して、自然農で野菜を育てている「子ども農園クワノミ」。
そこでは野菜の育成をメタファーにして、子どもの成長や教育全般のことを考えるきっかけにしています。

それでも、それほど多くの野菜が取れるわけではなく、製品づくりとなると行き詰ってしまいます。
そこで頼りになるのが、蛭田農園さんの無農薬野菜です。

「微生物の働きを活かした農法」といつも口にしていますが、その知識と情熱は半端ではありません。
ものすごい数の本を読んで、植物ホルモンの働きや、菌類、土中環境に関する情報を集めています。
プロフェッショナルとは、実践する研究者のこと、とつくづく感じます。

森のようちえんのシェルターのために、ビニールハウスの建て方をマンツーマンで教えてくれて、
無肥料栽培がうまくいかないときに畑まで来て相談に乗ってくれて、
自分たちで開催するマルシェで、ピクルスを販売してくれて、
「一緒に宮代町を盛り上げるために!」と言って、笑っています。

もしも蛭田農園さんがなかったら、おそらくピクルスの森も行き詰ると思います。
自分たちの力なんて、本当にちっぽけだけど、周囲の力が集まると、不可能が可能になる気がします。

蛭田農園さんの無農薬じゃがいもを使用したシャドークィーンのピクルスは、
宮代町のカラーである紫が鮮やかな一品。
蛭田さんの情熱も優しさも、そこに一緒に封じ込まれていることを願っています。
感謝を込めて。